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20140519
三時の雨宿り
なれた気配が近寄ってきた気がして夜中にふと目が覚めた。開け放したままだった窓からは細かな水滴が入り込んでおり空気がしっとりと湿っている。階下に下りて裏口を開ければ立てかけた傘の下で器用に体を丸めて眠る年下の友人の姿を認めて、周防はそれを担いで眠りについた街に足を踏み出した。
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