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嘆きの在処
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20150327
燭鶴::自惚れないで
あれは寝穢い、という言を信じたことはなかった。遠目からはどんなにぼんやりしているように見えても、ひとたび近づき気づかせてしまえば彼は寝ていなかったふりがひどくうまかった。だからそれはひどく珍しい光景で、傍らに膝をつくと同時にひらかれた金色の双眸と「間違えた」の一言に深く落胆した。
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