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20101015
「夜のコンビニ」で登場人物が「落ちる」、「水」という単語を使ったお話
ざあざあと暗闇に雨が降っている。ガラスに囲まれた明るい店内からのぞむ外はひどく遠くまるで異世界のようだと思う。軒下に佇む人影さえなければその空想はもっとたやすかっただろう。しかし濡れそぼった彼女はピンと背筋を伸ばしたままそこに立ち続け、俺も店員という現実から落ちることができない。
NiconicoPHP